不適切な情報授受、大変遺憾＝三菱ＵＦＪ銀処分勧告で―鈴木金融相

　鈴木俊一金融相は１８日の閣議後記者会見で、証券取引等監視委員会が三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ傘下の三菱ＵＦＪ銀行と証券会社２社への行政処分を金融庁に勧告したことについて、「わが国を代表する金融グループで顧客情報の不適切な授受などが行われてきたことは大変遺憾」と述べた。その上で「法令に基づいて厳正に対処していきたい」と語った。

　勧告の対象となったのは、三菱ＵＦＪ銀と三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券の３社。監視委の勧告によると、３社は金融商品取引法に反し、顧客企業が禁止していたにもかかわらず株式の売り出しに関する非公開情報を互いに共有するなどしていた。金融庁は業務改善命令などの行政処分を検討している。　

［時事通信社］