死亡の上地容疑者不起訴＝１９年前の殺人事件で送検―東京地検支部

　東京都三鷹市で２００５年、居酒屋副店長の永野和男さん＝当時（５３）＝が殺害された事件で、東京地検立川支部は１８日、殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検された元暴力団員の上地恵栄容疑者＝同（４９）＝を不起訴処分とした。

　上地容疑者は０５年１１月２４～２５日、三鷹市上連雀のアパートで、永野さんの胸を包丁で刺すなどして殺害したとして、警視庁が今月４日に書類送検した。

　同庁によると、上地容疑者は０６年３月、石川県加賀市の山中で遺体で見つかった。首をつった状態だったといい、０５年１２月～０６年２月ごろ自殺したとみられる。

　同庁は永野さんの部屋に同居していた上地容疑者を重要指名手配して行方を追っていたが、今年４月、同容疑者のＤＮＡ型を身元不明遺体のデータベースと照合するなどし、死亡していたことが判明した。　

［時事通信社］