1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

攻める蓮舫氏、かわす小池氏=議論は深まらず―都知事選

時事通信 / 2024年6月19日 20時15分

 東京都知事選を前に開かれた共同記者会見は、小池百合子知事(71)による都政への評価が主なテーマとなった。蓮舫参院議員(56)は、樹木伐採が問題となっている明治神宮外苑の民間再開発への対応などで、小池知事を攻める糸口を見つけようとした。これに対し、小池知事は他候補と同じ土俵に乗ることを回避。受けた指摘には現職の立場から説明をしてかわす場面が目立ち、議論は深まらなかった。

 記者会見の序盤は、参加した4人の候補者が順番に他の候補者を指名し、質問する形式で行われた。司会者から最初に指名された小池氏は「皆さんの声を伺いたいので質問はない」とコメント。特定の候補者を意識していないことを強調してみせた。

 これに対して蓮舫氏は小池氏を指名。テレビ局の討論会などに共に出演した上で「闊達(かったつ)な議論をしたい」と要求した。議論を通じて違いを示したい考えだったが、小池氏は「討論の機会を生かしたい」と述べるにとどめ、言質を与えなかった。

 記者側からの質問に対しては、蓮舫氏が小池氏を意識した発言を連発。外苑再開発は「都知事選の争点だ」と断った上で、国民や都民の声を聞く姿勢を示した。また、都庁の壁面に映像を映し出すプロジェクションマッピングに代わって、低所得者への支援に予算を回すことを訴えた。

 小池氏はこうした指摘に対して、外苑再開発は「今立ち止まっている」として、都知事選の争点にならないとの見解を示した。プロジェクションマッピングについても、観光上のメリットを強調した。ただ、両者の間のやりとりは何往復も続かなかった。

 一方、政治姿勢では考え方の違いが明確になった。自民党の裏金問題をきっかけに批判される政治資金パーティーについて、実施すると答えた小池氏に対し、蓮舫氏が「どんなに透明化しても政官業の癒着が疑われ、政治の信頼の失墜につながる」として、行わないと明言した。

 このほか、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)も市長時代、市議会で議員に対して「恥を知れ、恥を」と声を張り上げたフレーズを会見でも使用した。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)も「国家の自立を目指した伝統保守を目指す」と強調。それぞれの支持層に訴え掛けた。 

[時事通信社]

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください