「出生率0.99」に危機感=各候補が対策強化訴え―都知事選
時事通信 / 2024年6月25日 16時45分
厚生労働省が公表した2023年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」が東京で1を割り込み0.99となった。少子化が加速すれば、街の活力維持にも悪影響をもたらしかねない。都知事選(7月7日投開票)で、各候補は少子化に対する危機感を表明し、対策強化を訴えている。
小池百合子知事(71)はこれまで、0~18歳の都民への月5000円支給や、高校授業料無償化の所得制限撤廃などに取り組んできた。子育て世帯の経済的な負担を抑えるのが狙いで、こうした施策については「若いママさんパパさんたち、これから結婚しようと思っている方々にも大きな希望を与えてきた」と語る。
3期目に向けては、第1子の保育料無償化や無痛分娩(ぶんべん)への補助といった新規施策を打ち出す。「子育て、教育にお金のかからない東京」を目指すという。
これに対して、少子化の原因を「非婚化が進んでいるから」と分析するのは蓮舫前参院議員(56)だ。「将来への不安を取り除けば、結婚などの夢を諦めずに済む」と、まずは若者の所得を向上させることが最優先と強調する。
具体策としては、都の非正規職員の正規雇用化を提唱。都と契約する企業に賃金の引き上げを求める条例の制定も掲げる。
前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は、「少子化は国全体の問題。自治体レベルで議論しても意味がない」と持論を述べた上で、教育への投資を主張。業務を支援するスタッフを小中学校に配置し、教員の負担軽減を目指す。
タレントの清水国明氏(73)は、病児保育施設の増設による共働き家庭支援を訴える。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は、若者の都民税減税を重視する。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
東京都知事選挙、候補者4人が討論会…首都の未来像について活発に議論する様子など生配信
読売新聞 / 2024年6月25日 13時13分
-
【解説】国の政策にも影響…少子化対策と生活への支援策 都知事選候補者それぞれの訴えは?【バンキシャ!】
日テレNEWS NNN / 2024年6月24日 9時50分
-
都知事選の構図に異変 石丸氏が猛追、港区・渋谷区で支持率トップに 女傑たちは警戒…小池氏3選「楽勝」の展開はない
zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 15時0分
-
小池百合子氏「政権与党との連携必要」、蓮舫氏「クリーンな政治やる」 都知事選で論戦
産経ニュース / 2024年6月19日 20時10分
-
小池百合子知事「子育て、教育にお金のかからない東京目指す」都知事選の政策公約を発表
日刊スポーツ / 2024年6月18日 11時22分
ランキング
-
1福岡のこども病院でまた…パワハラで職員処分 日常的に「殺すぞ」
毎日新聞 / 2024年6月29日 8時46分
-
2小学5年生の請願、大和市議会が全員賛成で採択…市の計画に「子どもの意見反映」求める
読売新聞 / 2024年6月29日 8時23分
-
3弥彦総合文化会館で配管工事中に爆発事故 1人死亡、5人が重軽傷 新潟・弥彦村
BSN新潟放送 / 2024年6月29日 15時47分
-
4蓮舫氏が激しい雨の中で演説 熱気の聴衆はまるで香港「雨傘運動」のよう
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分
-
5両陛下、英国公式訪問からご帰国 国賓として多くの行事臨まれる
産経ニュース / 2024年6月29日 18時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください