国王夫妻の歓待に「深く御礼」＝両陛下、英国から帰国

　英国を公式訪問していた天皇、皇后両陛下は、英南部のブライズ・ノートン空軍基地から２９日、政府専用機で羽田空港に到着、帰国された。宮内庁を通じ文書で感想を公表し、がん治療中にありながら接遇したチャールズ国王、カミラ王妃に対し「すばらしいおもてなしに深く御礼を申し上げます」と述べた。

　日英間で「長年培われてきた友好親善の歩みについて理解を深めることができました」と記し、両国の若い世代が相互理解と友好親善に大きな役割を果たすことを期待した。

　オックスフォード大再訪については「初めて二人で訪れることができたことをうれしく思っています」と述べ、「懐かしい方々にお会いできたことは、大変うれしいことでした」とつづった。

　両陛下は２２日に日本を出発。２５日、国賓として歓迎式典に臨み、国王夫妻とバッキンガム宮殿まで馬車でパレードし、国王夫妻主催の晩さん会で天皇陛下は英語であいさつした。

　天皇陛下は２７日、ウィンザー城を訪れ、エリザベス女王夫妻の墓に供花。両陛下は２８日、かつて留学したオックスフォード大を再訪した。　

［時事通信社］