北朝鮮が弾道ミサイル発射＝２発短距離か、先月２６日以来

　【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は１日午前５時５分～同時１５分（日本時間同）ごろ、南西部・黄海南道長淵一帯から短距離弾道ミサイルと推定される計２発を北東の方角に発射した。北朝鮮の弾道ミサイル発射は６月２６日以来。

　ミサイルはそれぞれ約６００キロと約１２０キロ飛行した。聯合ニュースによれば、韓国軍消息筋は、約６００キロ飛行の１発目は北朝鮮北東部・清津近海の日本海に落下したが、約１２０キロ飛行の２発目は「陸地に落ちた可能性が高い」と説明した。

　韓国軍は「朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす明白な挑発行為だ」と糾弾した。「米国や日本と関連情報を緊密に共有し、万全の準備態勢を維持している」と強調した。

　北朝鮮は日米韓３カ国が６月２７～２９日に実施した合同軍事演習「フリーダム・エッジ」に反発。声明で「挑発的な軍事的示威行為だ」と非難し、対抗措置を警告していた。

　北朝鮮は６月の前回発射について「多弾頭の中距離弾道ミサイルの実験に成功した」と主張。一方、韓国軍は発射が失敗だったと分析していた。　

［時事通信社］