自民、「ポスト岸田」を連日投入=都議補選、にじむ危機感
時事通信 / 2024年7月4日 20時47分
東京都知事選と同じ7日に投開票される都議補選で、自民党が「ポスト岸田」候補を応援に投入している。補選の結果は岸田政権に対する評価や今後の国政選挙の目安になるため、注目度の高い弁士を使っててこ入れを図る狙いだ。ただ、派閥裏金事件の批判も意識してか周知は控えめ。思うように身動きが取れない現状も透けて見える。
「党に大変厳しい声が寄せられている。党改革、政治改革を進めなければいけない」。茂木敏充幹事長は4日、雨が降る中を東京都府中市で街頭演説し、裏金事件を受けた改革の取り組みをアピール。「私は晴れ男。雨が降っても地固まって投票日は晴れる」と聴衆に語りかけた。
石破茂元幹事長も同日夜、板橋区で街頭演説し、「今度の都議補選は非常に厳しい中で戦っている。何が何でも議席を確保しないと(いけない)」と訴えた。
都議補選は9選挙区で行われる。欠員が生じる前は自民は5議席を持っていたが、「厳しい戦い」(党関係者)と危機感が漂う。
そうした中、小泉進次郎元環境相が府中市や足立区などで、高市早苗経済安全保障担当相も足立区で遊説。苦戦を強いられる陣営から「SNS上の人気もあり、効果は大きい」(都選出国会議員)との声が上がる。
「ポスト岸田」候補の側とすれば、9月に想定される総裁選を見据えて自らの存在をアピールする機会になり得る。ただ、自民都連のホームページ上で応援演説の予定は公表されず、7月3日に八王子市に入った石破氏や小林鷹之前経済安保担当相は人数を絞った集会に出席。投開票が迫っても、なお足元の支援者固めに追われる様子もうかがえる。
現場では世論の逆風を正面から受ける場面もあった。河野太郎デジタル相は2日、足立区での街頭演説で一部聴衆から激しくやじられ、「選挙運動でユーチューブの再生回数を増やし、お金を稼ごうとの考えで選挙妨害に近いことをやる人が増えてきた。こういうやからを許してはならない」と激高気味に発言。翌日に記者団に「やから」との表現の意図を問われ、「言葉の選び方は慎重にしなければいけない」と釈明した。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
都議補選で「与野党対決」、次期衆議院選挙の試金石に…自民幹部「都知事選より党勢が反映される」
読売新聞 / 2024年7月5日 10時50分
-
自民大苦戦の東京都議補選を「ポスト岸田」2人が応援 ヤジは飛ばず聴衆と握手で支持訴える
日刊スポーツ / 2024年7月5日 5時30分
-
“出たいのに出られない”“止まらないヤジ” 「ポスト岸田」候補が都議補選応援で苦慮
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月4日 18時51分
-
「裏金批判国民への『やから』呼ばわりは…」小沢一郎氏、河野太郎氏の選挙応援での発言を批判
日刊スポーツ / 2024年7月3日 9時12分
-
ポスト岸田候補が支援奔走 都議補選、次の衆院選意識
共同通信 / 2024年7月2日 20時36分
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2実刑判決で「頭が真っ白に」 法廷に両親の涙 静岡バス置き去り死
毎日新聞 / 2024年7月4日 20時58分
-
3「紅麹」サプリ問題、調査中の死亡事例81人に…先月末から5人増
読売新聞 / 2024年7月4日 20時59分
-
4新潟上越市でマンホール点検中の男性死亡 夕方になっても帰社せず捜索、マンホール内で意識不明の状態で発見
新潟日報 / 2024年7月4日 23時40分
-
5「魚民」の大量閉店は“大正解”か。運営企業「モンテローザ」の“稼ぐ力”は他社を圧倒
日刊SPA! / 2024年7月4日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)