米、協調路線見極め=トランプ氏復権で影響も―イラン大統領選
時事通信 / 2024年7月6日 16時27分
【ワシントン時事】バイデン米政権は、イラン大統領選で改革派のペゼシュキアン元保健相が勝利したことを受け、国際協調路線を掲げる同氏の出方を慎重に見極める構えだ。ただ、ロシアや中国との関係を深めるイランに対する警戒感は根強い。11月の米大統領選の結果も、米イラン関係に影響を及ぼす見通しだ。
バイデン大統領は2021年1月の政権発足後、トランプ前大統領が18年に一方的に離脱したイランとの核合意の立て直しを図った。だが、間接交渉は実を結ばず、バイデン氏が核合意は「死んだ」と発言したことが伝えられている。
ウクライナ侵攻で対ロシア軍事支援を実施したイランに対し、バイデン政権は制裁強化で応じた。それでも昨年には、イランが拘束していた米国人を解放する見返りに、イラン資産の凍結を解除する合意が成立。信頼構築の動きが生まれていた。
しかし、イランを「後ろ盾」とするパレスチナのイスラム組織ハマスが昨年10月にイスラエルを急襲すると事態は一変。米政府はイラン資産を再び凍結した。米大統領選まで、バイデン氏が対イランで「弱腰」な姿勢を見せることはできないのが現状だ。
今後は、トランプ氏が復権するかどうかも両国関係を左右する。トランプ氏が1期目と同様の強硬姿勢を貫けば、ペゼシュキアン氏が対話路線を取ったとしても頓挫する可能性が高い。
ただ、トランプ氏は6月、オンラインでのインタビューで、イランはミサイルを含む核戦力を保有すべきではないと主張した上で「それ以外はあらゆることを話し合う」と強調。イランとの「取引(ディール)」に含みを持たせている。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
改革派ペゼシュキアン氏勝利=決選で保守強硬派破る―国際協調を重視・イラン大統領選
時事通信 / 2024年7月6日 21時18分
-
イラン改革派大統領が当選も米大統領選が行方を左右 最高指導者も今後のカギに
産経ニュース / 2024年7月6日 21時4分
-
欧州、イラン新政権と対話模索へ=IAEA監視への協力焦点
時事通信 / 2024年7月6日 18時56分
-
改革派勝利で穏健外交か=核合意、制裁解除へ変化期待―イラン
時事通信 / 2024年7月6日 16時3分
-
イランで19年ぶり改革派大統領、ペゼシュキアン氏当選…国際協調路線で制裁解除を目指す
読売新聞 / 2024年7月6日 14時20分
ランキング
-
1北朝鮮がウクライナに派兵の可能性…ロシア占領地域、プーチン氏が要請か
読売新聞 / 2024年7月6日 5時0分
-
2バイデン大統領、選挙戦継続を改めて強調 撤退へ圧力強まる
日テレNEWS NNN / 2024年7月6日 17時2分
-
3ゼレンスキー氏、スターマー英新首相と電話会談 支援継続の確約に謝意
産経ニュース / 2024年7月6日 9時43分
-
4フランス政界を激震させる国民連合 「極右」と呼ばれる理由は?
日テレNEWS NNN / 2024年7月6日 18時14分
-
5EU議長国のハンガリー首相が独断で訪露 ウクライナ支援の先行き懸念
産経ニュース / 2024年7月5日 22時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)