道後温泉本館が全面再開＝松山市〔地域〕

　松山市が誇る観光名所、道後温泉本館が１１日、保存修理工事をほぼ終えて５年半ぶりに全館営業を再開した。建物を覆っていた足場幕が取れ、風情ある本館が姿を現した。

　本館の入浴料は「神の湯」の入浴のみで大人７００円、子供３５０円。改装前より引き上げたが、冷暖房を設置しアメニティーも充実させるなど、サービス向上に努める。

　改装に際して、団体客向けの休憩室「飛翔の間」（定員１０人）と「しらさぎの間」（定員１８人）を別料金で貸し切れるようにした。湯上がりに家族や友人らとくつろげる。これらの部屋からは、赤いガラス窓とシラサギの飾りが特徴的な、本館の塔屋「振鷺閣（しんろかく）」が一望できる。

　本館は２０１９年１月から部分営業をしながら、老朽化対策の保存修理を行ってきた。　

［時事通信社］