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支持者前に響く銃声=120メートル先から発射―トランプ氏暗殺未遂

時事通信 / 2024年7月14日 18時43分

 【バトラー時事】米東部ペンシルベニア州バトラーで13日起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件。共和党全国大会を目前に控え、副大統領候補を発表するとの臆測も広がる中、トランプ氏の選挙集会会場には大勢の支持者が詰め掛けた。

 演説開始は現地時間午後5時(日本時間14日午前6時)の予定だったが、トランプ氏が登壇したのは約1時間遅れだった。演説を始めて約6分後、銃声が響いた。

 数発の乾いた音が鳴り、その後トランプ氏を守る大統領警護隊(シークレットサービス)による狙撃とみられる発砲音も聞かれた。最初の銃声から約1分後、警護官が「狙撃手が倒れた」と話し、しゃがみ込んでいたトランプ氏が立ち上がった。

 トランプ氏は警護官に守られながら車まで退避。この間、右の拳を掲げ、支持者に向けて繰り返し叫んだ。騒然とする会場ではほとんど聞き取れなかったが、近くにいたワシントン・ポスト紙記者によると、「ファイト(戦う)」と叫んでいたという。

 米連邦捜査局(FBI)や米メディアによると、発砲場所は選挙集会会場の外にある建物の屋上。トランプ氏の演台からは直線距離で120メートル超離れていた。男がライフルを持ち、はいつくばっていた姿が支持者に目撃されていた。

 警護官に殺害された男の姿を映したとみられる動画がSNSに投稿された。それによると、グレーのシャツにベージュのズボン姿だった。身分証を持っていなかったが、FBIはDNA検査などで特定し、近くに住むトーマス・クルックス容疑者(20)だと発表した。 

[時事通信社]

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