宇和海の漂着ごみを集中撤去＝愛媛県〔地域〕

　日本財団は２２日、愛媛県などと協力し、同県西側の宇和海沿岸に流れ着いたごみの回収に着手した。参加者は、宇和島市の戸島や日振島に漂着した大量のごみをリレーで同団が所有する大型母船に送り、１日で約３０トンを回収した。

　同県と大分県の間にある宇和海では、大量の漂着ごみが沿岸の環境に悪影響を及ぼしている。日本財団は、今後３年間で集中して、漂着ごみの撤去を進める。

　愛媛県の調査によると、宇和海沿岸には軽トラック３万２０００台相当のごみが漂着。多くが、上陸が難しい無人島やリアス式海岸沿いにあるという。プラスチックごみを破砕、圧縮する重機を搭載している同財団の大型母船を接岸させ、ごみを回収する。宇和海沿岸で上陸が難しくごみが回収できないのは約５６０地点あり、うち、１０７地点を優先し、今後３年で回収する。　

［時事通信社］