ハリス氏の指名確実＝米大統領選、民主候補―トランプ氏と対決

　【ワシントン時事】米民主党全国委員会のハリソン委員長は２日、ハリス副大統領（５９）が、１１月の大統領選に向けた党の候補指名を確実にしたと明らかにした。１日に始まった党代議員のオンライン投票で、票が指名に必要な過半数に達したという。関連行事で途中経過を説明した。

　ハリス氏は、行事に電話で参加し「光栄に思う。未来の大統領としてこの戦いに挑み、勝利する」と表明した。全米５０州などの代議員約４０００人による投票は５日午後に締め切られ、その後に結果が正式発表される。

　ハリス氏が指名されれば、主要政党の女性大統領候補としては２０１６年のクリントン元国務長官以来２人目で、黒人女性では初めて。１１月５日の本選で共和党候補のトランプ前大統領（７８）と戦う構図が決まる。

　民主党の大統領候補を巡っては、現職のバイデン大統領（８１）が高齢不安などを受けて、７月２１日に選挙戦からの撤退を表明。バイデン氏に後を託されたハリス氏は短期間で党内の支持を固め、指名投票に臨んでいた。

　バイデン氏は２日、ＳＮＳで「私の最善の判断の一つは、ハリスを副大統領に選んだことだ。彼女が指名されるのは、この上ない喜び」と語った。

　ハリス氏は６日までに副大統領候補を選定する。党中道派の白人男性を軸に絞っており、東部ペンシルベニア州のシャピロ知事（５１）らが有力視されている。　

［時事通信社］