首相、応急対策を指示＝南海トラフ「正確に発信」

　政府は８日、宮崎県で震度６弱の揺れを観測した地震を受け、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置した。岸田文雄首相は被災者の救命・救助など災害応急対策に全力で取り組むよう指示した。

　気象庁が発表した南海トラフ地震臨時情報に関し、林芳正官房長官は記者会見で「情報の正確な発信に努める」と強調。臨時情報には「巨大地震警戒」と「巨大地震注意」の２種類があると述べ、詳細な説明は気象庁に委ねた。

　首相は、津波や避難に関する適時・的確な情報提供や住民が避難する際の被害防止、早急な被害状況の把握も指示。官邸で松村祥史防災担当相と対応を協議した。政府は関係省庁による災害対策会議も開いた。

　林氏は「原子力施設については異常があったとの報告を受けていない」と述べた。　

［時事通信社］