維新、党勢立て直しに苦慮=「失点」続き、衆院選へ不安
時事通信 / 2024年8月12日 14時5分
日本維新の会が党勢の立て直しに苦慮している。先の通常国会終盤に政治改革を巡って迷走し、東京都知事選では埋没。追い打ちを掛けるように兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑が影を落とす。「失点」続きの展開に、次期衆院選へ不安が広がる。
「次の選挙が怖い」。維新のある若手は党を取り巻く最近の情勢に関してこう漏らした。維新が強固な地盤を誇る大阪府以外から選出された衆院議員だ。
各種世論調査で維新の支持率は下降傾向にある。時事通信の8月の調査では1.8%と、約3年ぶりに1%台に落ちた。躍進が目立った2023年4月の統一地方選直後は5.9%だった。
改正政治資金規正法の採決に当たり、維新は衆院と参院で賛否をたがえた。吉村洋文共同代表(大阪府知事)や大阪の地方議員団が一連の経緯を問題視し、「総括」の場を設けさせたが、そこで馬場伸幸代表が「仲間を後ろから撃たないでほしい」と批判を抑えようとしたため、険悪なムードが漂った。
7月7日投開票の都知事選で、馬場氏ら執行部は前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏の支援を一時検討したものの、同氏陣営と協議が調わなかった。「どの候補も推さない」との方針で臨んだが、世田谷区議が石丸氏を応援するため離党し、足並みの乱れを露呈。9選挙区で行われた都議補欠選挙では候補擁立が2選挙区にとどまり、いずれも敗れた。
21年の兵庫県知事選で、維新は自民党とともに斎藤氏を推薦した。執行部の一人は支持率下落について「あれは兵庫の疑惑のせいだ」と指摘。藤田文武幹事長は4日、党の兵庫県組織の会合で、斎藤氏の対応に問題があると認定されれば辞職を求める考えを示した。
25年大阪・関西万博で当初の想定を大幅に上回る費用の発生が見込まれることも、万博を推進してきた維新の党勢に影響を与えている。
次期衆院選に向けて維新は「与党過半数割れ」とともに「野党第1党」を目標に掲げてきた。ただ、現時点で候補擁立は立憲民主党の約190人に対して約160人にとどまる。反転攻勢の道筋が見えない中、ある幹部は「こつこつやるしかない」と語った。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
維新藤田幹事長「まずは事実をつまびらかにすべきだ」 兵庫県知事の告発文書問題に言及
産経ニュース / 2024年8月4日 21時9分
-
石丸伸二氏が一日市長 滋賀・彦根、知事選の「恩返し」
共同通信 / 2024年8月2日 17時14分
-
「蓮舫叩き」に沸く大量のアンチにウンザリする…都知事選後も続く「立憲共産党バッシング」に覚えた妙な既視感
プレジデントオンライン / 2024年7月18日 16時15分
-
石丸氏、次は「政治家以外の仕事を」24%「国政に出て」17% --- 蓮舫氏は「政治家以外の仕事を」40%、小池都政に期待1位は物価高対策 ---
PR TIMES / 2024年7月18日 15時45分
-
石丸伸二氏の「かみ合わない質問」「パワハラ気質」は狙い通り…マスコミを敵視する石丸氏がテレビ出演する理由
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 7時15分
ランキング
-
1「また地震が来る」 最大震度6弱の被災地、臨時情報終了も残る不安
毎日新聞 / 2024年8月15日 18時36分
-
2村の男たちはくわで家族を手にかけた―。91歳女性が証言する、沖縄戦の集団自決 「息絶えた母の横で、死んだふりをして生き延びた」逃げ場のない島で起きた地獄絵図
47NEWS / 2024年8月15日 10時30分
-
3言えなかった「死なないで」 戦艦「大和」乗る父との最後の会話
毎日新聞 / 2024年8月15日 15時30分
-
4台風7号が非常に強い勢力に 関東接近時も衰えず荒天に警戒を
ウェザーニュース / 2024年8月15日 22時1分
-
5南海トラフ臨時情報、注意呼び掛け終了 日ごろの備えは継続を
毎日新聞 / 2024年8月15日 17時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)