「かごの中の鳥のよう」=抑圧嘆くアフガン女性
時事通信 / 2024年8月14日 14時36分
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権が国際社会から承認を得られないのは、極端なイスラム法解釈に基づく女性の抑圧が大きな理由だ。通学を禁じられた女子学生らが時事通信の取材に応じ、苦しい心境を吐露した。
「かごの中の鳥のようだ。鳥かごを壊して遠くへ飛ぶことができたら、どんな感じだろう」。首都カブールで暮らす17歳のファティマさん(仮名)は今の状況をそう嘆いた。
タリバンは政権奪取後の2021年9月、女性を中等教育学校から排除する決定を下した。「二度と教室を見られないなんて、想像できなかった」。ファティマさんはそう振り返る。
通学を禁じられて以降も自宅近くのマドラサ(イスラム神学校)に通い、勉強を続けている。タリバンは女性がマドラサに通うことも禁じており、発覚の危険は伴う。「夢は医師になること。でも、学校に行けなければかないそうにない」と語る。
タリバンによる女性抑圧への抗議活動に加わってきたカブールの女性(35)は「この3年間、痛みに耐えてきた。男性の付き添いなしにどこにも行くことができない」と憤る。
「今最も苦しんでいるのはアフガン女性であって他の誰でもない」と述べ、タリバンを支える動きを見せる一部の国に失望を示した。
AFP通信によれば、タリバンは今年7月、病院や学校などで働く一部を除き、女性公務員の月給を5000アフガニ(約1万円)に削減した。女性を就労の場から締め出すための新たな措置とみられる。女性は公園やスポーツジムへの立ち入りも禁じられている。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
“タリバン復権”から3年 権利抑圧続く…アフガン女性の現状は
日テレNEWS NNN / 2024年8月15日 16時45分
-
中ロ、暫定政権承認へ布石か=大使派遣、「テロ」指定解除準備―タリバン復権3年・アフガン
時事通信 / 2024年8月14日 14時26分
-
女性の姿ないアフガン、遊園地閑散・美容院は地下営業…タリバン実権掌握3年
読売新聞 / 2024年8月14日 7時54分
-
ブレイキンの難民選手、失格に 「アフガニスタン女性に自由を」
共同通信 / 2024年8月10日 8時47分
-
タリバン復権で治安安定のはずが… 世界遺産の地でテロ、遠い観光再興
共同通信 / 2024年7月20日 8時4分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)