木原防衛相らが靖国参拝＝岸田首相は玉串料奉納

　木原稔防衛相が終戦記念日の１５日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。現職防衛相の靖国参拝が確認されたのは２０２１年８月１３日の岸信夫氏以来３例目。岸田文雄首相は私費で玉串料を納め、参拝を見送った。

　木原氏は参拝後に記者団の取材に応じ「尊い命を犠牲にされた皆さま方に哀悼の誠をささげ、尊崇の念を表した」と述べた。玉串料は私費で納めた。高市早苗経済安全保障担当相、新藤義孝経済再生担当相も参拝した。

　閣僚の靖国参拝を受け、韓国外務省は１５日、在韓日本大使館の実生泰介総括公使を呼び、厳重に抗議した。韓国や中国は、第２次世界大戦のＡ級戦犯が合祀（ごうし）されている靖国を首相や閣僚が参拝することを問題視している。

　林芳正官房長官は記者会見で、日韓関係への影響について「私人の立場で参拝したと理解している。来年に日韓国交正常化６０周年を迎えることも見据え、関係をさらに強固にしていく」と強調した。　

［時事通信社］