ガラスの天井「破る寸前」＝クリントン元長官がエール―米大統領選

　【シカゴ時事】クリントン元米国務長官（７６）は１９日、シカゴで開かれた民主党全国大会で演説し、「ガラスの天井を打ち破る寸前だ」として、初の女性大統領を目指すハリス副大統領を支援するよう訴えた。

　クリントン氏は２０１６年、主要政党初の女性大統領候補としてトランプ前大統領と対決し、敗れ去った。ガラスの天井は女性の進出を阻む壁の例えとして用いられる。

　クリントン氏は自身の敗北に触れ、「前進は可能だが、保証はされていない」と指摘。トランプ氏を「自分のことしか考えていない」と批判し、ハリス氏を「ホワイトハウスに送ろう」と声を張り上げた。

　また、「われわれは最も高く、硬いガラスの天井に多くの亀裂を入れた」と強調。「ガラスの天井の向こう側でカマラ・ハリスが片手を上げ、第４７代大統領として宣誓している姿が見える」と述べ、結束を呼び掛けた。　

［時事通信社］