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政権交代へ何が必要か=立民代表選前に識者らに聞く(2)

時事通信 / 2024年8月20日 14時42分

 ◇中道政党へ「生まれ変わり」を=菅野志桜里・元衆院議員

 ―立憲民主党代表選はどんな戦いを望むか。

 自民党総裁選は新首相を決める。「目立つ競争」では到底勝算がない。だからこそ立民は「顔を変える」選挙ではなく「中身を変える」選挙にできるかが問われる。「この党なら政権を任せられる」という憲法観・国家観を伝えられる代表の下で生まれ変わることができるかを見たい。

 ―どう生まれ変わるべきか。

 軸をもっと中道にずらさなければ、凋落(ちょうらく)ぶりに歯止めがかからない。例えば、現実的な安全保障政策を示してもらえなければ、政権のハンドルは渡せない。党内の新陳代謝の問題を乗り越えられるかも重要だ。いずれにしても、候補者が泉健太代表や枝野幸男前代表のみでは変化を期待できる要素がない。

 ―世代交代は望み薄か。

 (旧民主党の)失敗の象徴であるベテラン議員がまた表に出てくるのは組織として健全ではない。自己改革できない組織であることの表れだ。一方で、中道勢力に生まれ変わろうとする中堅・若手の奮起の芽が、全然見えてこないことも残念に思っている。

 ―憲法改正論議への姿勢をどう見る。

 政権を取ろうと思うなら、議論を避けるのはやめるべきだ。野党第1党がそれでは話にならない。

 ―政権交代を阻むのは何か。

 共産党との選挙協力を優先し、政策が玉虫色になっている。共産とは政策協定・相互支援抜きの選挙区調整にとどめるのが唯一の選択肢だ。立民は(政策的に)右から左までのどこに立つかをもう一度考えた方がいい。軸を移せば組む相手がおのずと変わる。

 国民民主党、日本維新の会、立民内の中道寄りの3勢力で、中道を軸にした野党の大きな枠組みを作れば、政権交代の現実味が初めて出てくると思っている。

 ―立民は分裂した方がいいか。

 分裂しないに越したことはない。立民が共産と一線を画し、安全保障や憲法に関して国民や維新の路線と組めるぐらいの柔軟性を持てるかどうかによる。

 ―政権交代に向けて掲げるべき理念は。

 期待するのは、「強い安全保障」を維持しつつ、同性婚や選択的夫婦別姓などで「強い人権保障」を両立させることだ。自民は人権保障が弱く、これを欲している人は少なからずいるはずだ。 

[時事通信社]

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