休日、深夜指示でプレッシャー＝兵庫知事とのやりとり証言―百条委

　斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑で、県議会調査特別委員会（百条委員会）が２３日に行った県職員への証人尋問で、職員の一人が「休日、深夜を問わず（斎藤氏から指示が）発信されプレッシャーを感じる」と述べていたことが分かった。斎藤氏が「最高幹部に文具を投げた」との証言もあった。同委の奥谷謙一委員長らが同日の記者会見で明らかにした。

　会見によると、斎藤氏を告発した元職員を巡り、ある職員は「公益通報の保護対象（になるかどうか）の結果を待ってから処分すべきだ」との意見があったと証言した。

　尋問では、施策説明をする際、斎藤氏から舌打ちやため息、叱責があったと証言する職員もいた。一方、同日の百条委では自身が「パワハラを受けた」と明言した人はいなかったという。

　奥谷氏は会見で「『厳しい叱責を受けたことがある』という方は結構いたと思うが、それがパワハラに当たると答えた方はあまりいなかった」と述べた。　

［時事通信社］