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強い台風10号、奄美最接近へ=29日以降、西日本に―大雨災害に厳重警戒・気象庁

時事通信 / 2024年8月27日 8時47分

 強い台風10号は27日午前、奄美大島から東の海上を西方へ進んだ。同日夕方から28日にかけ同島に最接近し、進路を北寄りに変えて29日以降、九州などの西日本に達する見通し。その後日本列島を縦断し、31日に東北地方に接近すると予想される。

 前線が停滞しているため、北海道で大雨となったほか、静岡、岐阜、愛知、三重各県では27日午前に線状降水帯が発生する恐れがあり、気象庁は河川の氾濫や低地の浸水、土砂災害に厳重な警戒を呼び掛けた。

 鹿児島県・喜界島(喜界町)では、午前7時10分に最大瞬間風速22.1メートルを観測した。愛知県田原市では午前7時10分までの3時間雨量が142.5ミリと8月の最多を更新。北海道厚真町でも午前7時20分までの同雨量が観測史上最多の100ミリとなった。

 10号は27日午前6時、鹿児島県奄美市の東約150キロの海上を時速10キロで西北西へ進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートル。中心から95キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、北東側330キロ以内と南西側220キロ以内が風速15メートル以上の強風域。

 28日午前6時までの24時間予想雨量は、多い所で奄美300ミリ、九州南部、東海200ミリ、近畿、四国、九州北部100ミリ。 

[時事通信社]

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