富士山麓で火祭り＝山梨県富士吉田市〔地域〕

　山梨県富士吉田市で、日本三奇祭に数えられる「吉田の火祭り」が開催された。富士山の夏山シーズンの終わりを告げるとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

　火祭りは北口本宮富士浅間神社とその摂社の諏訪神社の例祭で、４００年以上の歴史を持つ。毎年８月２６日と２７日に、富士山登山が無事に終了したことへの感謝を込めて開催されている。

　午後６時半ごろ、街道に設置された直径約９０センチ、高さ約３メートルになる「大松明」約１１０本に火が付けられると、長さ２キロにもなる炎の道が暗闇を照らした。

　ほぼ毎年、祭りに来ているという市内の女性会社員（３８）は「もうすぐ秋だなと火祭りを見て夏の終わりを感じた」と話した。　

［時事通信社］