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領空侵犯「遺憾の意」=日中議連、共産党序列3位と会談

時事通信 / 2024年8月28日 12時52分

 【北京時事】自民党の二階俊博元幹事長ら超党派の日中友好議員連盟の訪中団は28日午前、北京の人民大会堂で、中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)と会談した。二階氏は中国軍機による領空侵犯に「遺憾の意」を表明し、再発防止を申し入れた。同行者によれば、中国側は「日本の領空を侵犯する意図はない」と説明し、「当局間の意思疎通に期待する」と述べた。

 二階氏は、新型コロナウイルス流行前に中国が日本に認めていた短期ビザ免除の早期再開も要望。趙氏は「日本各界の要望については尊重し、重視する」と応じた。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に伴う日本産水産物の輸入停止についても意見交換した。

 二階氏は会談後、記者団に「有意義な意見交換を行った。直接対話をし、交流を深めることは非常に重要だ」と強調。日本産水産物の禁輸を巡り、「(趙氏は)国民の声を代表するわれわれ国会議員の率直な意見を真剣に聞いていた」と語った。

 議連の訪中は2019年以来。中国側と独自のパイプを持つ二階氏は習近平国家主席とも複数回面会しており、今回の訪中では習氏との面会も取り沙汰されていた。

 議連は28日午後、王毅共産党政治局員兼外相とも会談する。 

[時事通信社]

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