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停電や氾濫、住民ら恐怖=「突風、命の危険感じた」―台風10号直撃の九州各地

時事通信 / 2024年8月29日 19時1分

 台風10号は29日朝、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した。直撃を受けた九州では各地で停電や河川の氾濫に見舞われ、住民は恐怖におののいた。突風が自宅近くを通過した人は「命の危険を感じた」と振り返った。

 同市内の特別養護老人ホームでは29日午前6時半ごろから約8時間停電し、冷房や台所が使えなくなった。職員らはランプをともして非常食を提供するなど対応に追われた。女性職員(35)は「昨夜は雨と風が強く窓が揺れた。職員も入居者も疲れている」とぐったりした様子で話した。

 竜巻と推定される突風が起きた宮崎市では、市内の瓜田川が氾濫。近くにある通所介護施設の男性職員(42)は「入所者は全員が要介護者だ。もし施設近くの山で土砂崩れが起きたら、どうすればいいのか」と不安そうに話した。

 市内の書店店主津江徹さん(54)は28日午後11時ごろ、「ゴーッ」という風のごう音で目を覚ました。外は強い雨風で5メートル先も見えず、店近くには倒木の幹が散乱。「命の危険を感じた。突風が少しずれていたら家に直撃だった」と声を震わせた。

 大分市のスーパー「HIヒロセ スーパーコンボ元町店」では29日午前、パンや水を買い込む人でにぎわった。中島圭祐店長は「生活必需品を売っており、住民の役に立ちたい」と力を込めた。

 影響は観光客らにも。山陽新幹線では29日夕、広島―博多間で計画運休が始まった。博多駅では同日昼すぎ、移動を急ぐ人々の姿が見られた。

 家族で旅行に来た愛知県豊田市の女性(54)は、同日夜の新幹線で名古屋駅に行く予定だったが、午後3時台の新大阪行きに変更した。「きょうは娘が住む大阪に泊まる。名古屋への移動方法はあす考える」と話した。

 東海道新幹線は30日、名古屋―新大阪間などで本数を減らして運転するため、名古屋駅も利用客らで混雑した。岡山県内に帰省予定の中山精治さん(70)は「本来は週末に帰るつもりだったが、新幹線で帰れるうちに帰りたい」と改札口に向かった。 

[時事通信社]

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