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イスラエル軍銃撃で米女性死亡=入植地反対デモ中―ヨルダン川西岸

時事通信 / 2024年9月7日 6時10分

 【イスタンブール時事】パレスチナ通信によると、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルス近郊で6日、トルコ系米国人の活動家の女性(26)が死亡した。ユダヤ人入植地拡大に抗議するデモに参加中、イスラエル軍から頭部に銃撃を受けたという。

 イスラエル軍は投石を受けて発砲したと認めた上で、「外国人が銃撃で死亡したとの情報があり、状況を調査している」と明らかにした。

 女性はイスラエル軍や入植者による暴力行為からパレスチナ人農家を守るための活動に従事していたという。イスラエル軍はデモ隊に対して実弾や催涙ガスなどを使って排除を試み、他にも負傷者が出た。AFP通信によれば、女性と同じ団体の活動家の一人は「殺害目的の銃撃だった」と批判した。

 ブリンケン米国務長官は6日、訪問先のドミニカ共和国で「悲劇的な犠牲は遺憾だ」と強調。「事実関係を明らかにして、必要に応じて行動する」と述べた。銃撃死によって米国とイスラエルの関係が一段とこじれる可能性もある。

 女性がトルコと米国の二重国籍者だったことを受け、トルコのエルドアン大統領もX(旧ツイッター)で「占領に反対する民間抗議活動への野蛮な介入だ」と非難。「イスラエルの占領と虐殺を止めるため全力を尽くし続ける」と訴えた。 

[時事通信社]

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