GDP改定値、年2.9%増=下方修正、消費下振れで―4~6月期
時事通信 / 2024年9月9日 12時23分
内閣府が9日発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.7%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で2.9%増となった。8月発表の速報値(前期比0.8%増、年率3.1%増)から小幅に下方修正した。個人消費、企業の設備投資、公共投資がそれぞれ速報段階から下振れしたのが主因。
ただ、自動車大手の認証不正問題による生産停止の影響を受けた1~3月期に比べ、自動車の出荷再開が進んだことで、個人消費や設備投資が押し上げられた構図は変わっていない。
内訳では、内需の柱である個人消費が0.9%増(速報値は1.0%増)に改定された。外食や菓子類の消費が、速報段階の推計を下回った。最新の法人企業統計を反映して企業の設備投資は0.8%増(同0.9%増)となった。公共投資は4.1%増(同4.5%増)に引き下げた。
輸出は1.5%増(同1.4%増)で上方修正、輸入は1.7%増で速報値と同水準だった。
GDPの増減に対する寄与度は、内需がプラス0.8%(同0.9%)と下振れしたが、外需はマイナス0.1%で横ばいとなった。
[時事通信社]
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