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フジモリ氏に「最後の別れ」=市民長蛇の列、埋葬控え―ペルー

時事通信 / 2024年9月14日 15時16分

 【リマ時事】ペルーのフジモリ元大統領が死去して3日目の13日、フジモリ氏のひつぎが置かれた首都リマの国立博物館には最後の別れを告げようと途切れることなく市民が訪れ、貧困地域に「手を差し伸べてくれた」と感謝の気持ちを伝えた。同氏は次第に強権的な姿勢を強めた側面もあり、街中では不満を口にする人もいた。

 国立博物館の一室では永眠したフジモリ氏の顔を直接見ることが可能で、一目見ようと夕方になっても建物の外には順番を待つ長蛇の列があった。14日にミサが行われ、遺体は郊外の墓地に埋葬される。

 南部アプリマク州から18時間かけて仲間と訪れたウリエル・カリオンさん(54)は「貧しく、忘れられていた地域」にフジモリ氏が教育や道路、医療をもたらしてくれたと述懐。かつてはテロにおびえて午後7時には外出できなかったが、「フジモリ氏がテロを終わりにしてくれた」と述べた。

 「フジモリ氏が国を助けてくれた」と話す古都クスコ出身のロサリオ・タピアさん(76)は、ひつぎの中のフジモリ氏と対面。「天使のような顔で眠っていた」とほおを緩めた。

 フジモリ氏の在任中に起きた日本大使公邸人質事件の現場となった公邸の跡地は、ひっそりとしていた。中の建物は取り壊されたが、敷地に入るための扉は当時の銃弾によるものとみられる穴が開いたままとなっている。

 近所で働き、当時を知る公務員の女性(55)は、人質で唯一の犠牲者となった裁判官の妻が同僚だったと説明し、「悲しかった」と目を伏せた。フジモリ氏について1期目は人々への約束を果たしたのに、2期目には人権侵害が目立ったと指摘。今は「悪い顔」のフジモリ氏が思い浮かぶと語った。 

[時事通信社]

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