北朝鮮、短距離弾を複数発射＝ＥＥＺ外に落下か

　【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は１８日午前６時５０分（日本時間同）ごろ、西部・平安南道价川付近から北東方向に短距離弾道ミサイル数発を発射した。日本の防衛省も、北朝鮮内陸部から同６時５３分ごろと同７時２３分ごろ、複数発の弾道ミサイルが発射されたと発表した。日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）内への飛来は確認されていないという。

　韓国軍によれば、ミサイルは約４００キロ飛行。日本政府によると、航空機や船舶への被害は確認されていない。

　木原稔防衛相は記者団に対し、「弾道ミサイル発射は明白な国連安全保障理事会決議違反であり、断じて容認できない」と強調。政府は外交ルートを通じ北朝鮮に抗議した。日米韓３カ国の北朝鮮担当高官は電話で協議し、「地域や国際社会の平和と安全を脅かすものだ」と非難。３カ国の連携を再確認した。

　岸田文雄首相は発射を受け、(1)情報収集・分析に全力を挙げて国民に迅速・的確な情報提供を行う(2)航空機・船舶の安全確認を徹底する(3)不測の事態に備え、万全の態勢を取る―ことを指示した。　

［時事通信社］