レバノンで新たに爆発、３００人超負傷＝今度は無線機か、９人死亡

　【イスタンブール時事】通信機器の一斉爆発で１７日に多数が死傷したレバノンで１８日、新たに無線機などが首都ベイルート近郊など各地で相次ぎ爆発し、保健省によると９人が死亡、３００人以上が負傷した。ロイター通信が伝えた。爆発が起きた無線機は、イスラエルと対立しているイスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが使っているという。

　中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、１７日に起きた爆発で犠牲となったヒズボラ構成員の葬儀のさなかに新たな爆発に見舞われ、現場周辺が騒然となる様子を伝えた。無線機以外にも携帯電話などが爆発したとの情報もあるが、詳細は不明だ。

　今回の無線機爆発に関し、イスラエルは公式の反応を示していない。ただ、１７日の爆発では、イスラエルがヒズボラ戦闘員らを標的として事前に爆発物を通信機器に仕掛けて実行した公算が大きいとされており、「第２波」の攻撃が行われた可能性もある。　

［時事通信社］