携帯電話処分し逃走、指示されたか＝連続強盗、所沢事件で逮捕の男―埼玉県警

　東京、埼玉で相次ぎ発生した強盗致傷事件で、埼玉県所沢市の事件に関与したとして県警に逮捕された職業不詳、森田梨公哉容疑者（２４）が逃走中、指示役とやりとりしていた携帯電話を処分していたことが９日、捜査関係者への取材で分かった。指示役から指示された疑いがあるという。

　森田容疑者は９月３０日に起きた東京都国分寺市の強盗致傷事件への関与もほのめかしており、県警は所沢の事件と同一の指示役が指示していたとみて、やりとりも含め詳しく調べる。

　森田容疑者は今月１日未明、所沢市の住宅で、住人の８０代夫婦を縛ってけがをさせ、現金約８万円を奪ったなどとして逮捕された。

　捜査関係者によると、森田容疑者は事件後、指示役とやりとりしていた携帯電話を、ＪＲ大宮駅のコインロッカーに預け、仙台市や北海道に逃走した。携帯電話はその後、別の男が回収。指示役とのつながりを隠すため、指示されて処分した疑いがあるという。

　７日に新潟県内で身柄を確保された際、森田容疑者は別の携帯電話を所持していた。県警は指示役から新たに支給されたものとみて、受け渡し方法などについても捜査を続ける。　

［時事通信社］