近隣住民「まさか殺人事件が」＝閑静な住宅街に不安―横浜

　横浜市青葉区鉄町の住宅で１６日、高齢の男性が手と足を縛られて死亡しているのが見つかった。「町内で殺人事件が起きるなんて」。閑静な住宅街は緊迫した空気に包まれ、近隣住民らは不安を募らせた。

　現場から約２００メートルの場所に住む女性は、午前９時すぎにパトカーのサイレンを聞いた。音がすぐやんだため気にせず出掛けたというが、「（戻ってきて）警察がいて驚いた」と、事件に動揺を隠せなかった。

　現場近くが通学路という中学２年の男子生徒（１４）は、殺人事件があったため１人で帰らないよう学校で説明を受けた。「怖いので、帰り道に気を付けたい」と話した。

　自動車販売店に勤める男性は「この辺りは年配の人が多く、夕方は静かになる。こんな事件が起きる町ではない」と驚いていた。

　２０年前から同町で暮らしているという５０代男性は「平和な町。犯人がまだ逃げていることが怖い」とおびえた様子だった。　

［時事通信社］