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鈍器や拳で複数回殴打か=死亡男性、上半身中心に傷―横浜緊縛強盗・神奈川県警

時事通信 / 2024年10月19日 13時1分

 横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が手足を縛られ殺害された強盗殺人事件で、後藤さんは鈍器や拳で上半身を中心に複数回殴打されたとみられることが19日、捜査関係者への取材で分かった。

 後藤さんの体には抵抗する際にできる防御創とみられる傷も確認されており、神奈川県警は後藤さんが執拗(しつよう)に暴行されたとみて、首都圏で相次ぐ強盗事件との関連を調べる。

 県警などによると、後藤さんは16日午前9時25分ごろ、青葉区鉄町の自宅脱衣所で手足を縛られた上、粘着テープで口をふさがれた状態で見つかった。司法解剖の結果、死因は全身打撲による失血死で15日ごろ死亡したとみられ、上半身中心に鈍器や拳で殴打されたとみられる骨折などの傷が多く残されていた。

 後藤さんは妻と2人暮らしで、妻は数日前から外出中だった。戸棚は物色された形跡があり、現金約20万円がなくなっていた。複数の土足跡が見つかっており、複数犯の可能性もある。

 一方、千葉県市川市の住宅で17日未明、携帯電話などが奪われ住人女性が連れ去られた事件で、県警に監禁容疑で現行犯逮捕された藤井柊容疑者(26)の指紋が後藤さん宅で見つかった。捜査関係者によると、今月上旬、船橋市飯山満町の住宅で、約900万円が奪われた事件の現場からも同容疑者の指紋が採取されており、警察当局は藤井容疑者が横浜市と船橋市の事件にも関与したとみて調べる。

 市川市の事件を巡っては、千葉県警が強盗致傷などの容疑で高梨謙吾容疑者(21)を18日に逮捕した。藤井、高梨両容疑者は19日、送検された。 

[時事通信社]

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