クインシー・ジョーンズさん死去、９１歳＝アルバム「スリラー」制作

　【ロサンゼルス時事】歌手マイケル・ジャクソンさんのアルバム「スリラー」（１９８２年）など数々の名盤を制作した米国の著名音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズさんが３日夜、ロサンゼルスの自宅で死去した。９１歳だった。米メディアが報じた。死因は明らかにされていない。

　ジョーンズさんの広報担当者は米メディアに「彼の音楽を通して、彼の心臓は永遠に鼓動し続けるだろう」とコメントした。

　イリノイ州シカゴ出身。少年時代にトランペットを始め、１４歳の時に、当時１７歳だったソウル音楽界の大御所レイ・チャールズと出会い、本格的にミュージシャンを志す。バークリー音楽大を出て、ビッグバンドに参加。編曲の腕を磨いた。

　フランク・シナトラやジャズの大物カウント・ベイシーらの楽曲にも携わったが、ジョーンズさんのプロデューサーとしての名声を確固たるものにしたのがジャクソンさんとのタッグ。「スリラー」は「史上最も売れたアルバム」としてギネス記録に認定された。ミュージシャンとしてはアルバム「愛のコリーダ」（８１年）がヒットした。　

［時事通信社］