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開票進展、激戦州で競る=トランプ氏、南部で堅調―ハリス氏は東部押さえる―米大統領選

時事通信 / 2024年11月6日 11時22分

 【ワシントン時事】米大統領選は東部時間5日夜(日本時間6日午前)、投票が締め切られ、順次開票が始まった。勝てば女性初の米大統領となる民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と、2度の暗殺未遂を逃れ、返り咲きを狙う共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の対決。まれに見る大接戦を展開した2人が、審判を迎えた。

 米メディアの開票速報によると、両氏は南部ノースカロライナ、ジョージアの激戦州で競り合う。トランプ氏は共和党優位と目されていたフロリダ、インディアナなど南・中西部の9州、ハリス氏はバーモントなど東部5州で勝利を確実にした。米東部時間午後8時半(日本時間6日午前10時半)現在の獲得選挙人数は、トランプ氏が95人、ハリス氏が35人となっている。

 大統領選は、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた計538人の選挙人の過半数(270人)を競う。命運を握るのはノースカロライナや西部アリゾナなど七つの激戦州。とりわけ「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」に位置し、選挙人の数が19人と最多の東部ペンシルベニア州が最大の焦点となる。

 米フロリダ大の集計によると、郵便を含む期日前投票者数は約8400万人に上った。開票作業に時間を要し、大勢判明には数日かかる可能性もある。

 ハリス氏は再選を断念したバイデン大統領の後を継ぎ、7月下旬に急きょ参戦した。3カ月余りの短期戦で「新たな世代の指導者になる」と約束し、政治的分断からの脱却を強調。未来志向のメッセージで女性や若者を活気づけた。

 一方、トランプ氏は「4年前より生活は良くなったか」を合言葉に、バイデン政権下のインフレや不法移民の急増を鋭く批判。人種的少数派ら新たな層に支持を広げたが、終盤には政敵の粛清を示唆するなど「舌禍」も目立った。 

[時事通信社]

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