基礎年金の給付水準底上げへ=厚生年金の積立金活用―厚労省
時事通信 / 2024年11月18日 14時29分
厚生労働省は、将来世代の基礎年金(国民年金)の給付水準を底上げする方策の検討を始める。財政が比較的安定している厚生年金の積立金と国費を投じることで、現行水準より3割増える見通しだ。近く本格的な議論に入り、2025年の通常国会に提出する年金制度改革の関連法案に盛り込む。
公的年金は、少子高齢化により保険料を納める現役世代が減少する中でも制度を保てるよう、「マクロ経済スライド」と呼ばれる仕組みで年金の給付水準を少しずつ抑えている。
過去30年と同様の経済状況が続いた場合、厚生年金は26年度でマクロ経済スライドが終了する。一方、財政が脆弱(ぜいじゃく)な基礎年金は57年度まで年金額の目減りが続き、65歳時点の基礎年金の受給額は現在より3割低くなる。現在40~50代で基礎年金しか受け取れない自営業者らを中心に、老後生活が困窮する可能性がある。
厚生年金の積立金や国費を充てると、給付水準が現行より3割改善するのに加え、基礎年金の給付抑制期間を21年短縮することができる。
基礎年金の財源の半分は国費を充てている。給付水準の改善に伴い、国庫負担が最大年2兆6000億円増える見込みだ。安定財源の確保には将来的な増税を検討する必要があり、政府内や与野党間の協議は難航が予想される。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
基礎年金の給付水準、3割底上げ 厚労省、36年度以降改善
共同通信 / 2024年11月19日 18時41分
-
基礎年金の給付水準底上げへ 厚生年金保険料の一部充て 政府調整
毎日新聞 / 2024年11月19日 17時17分
-
【厚生労働省】公的年金の在り方巡り、衆院選で与野党攻防
財界オンライン / 2024年11月11日 18時0分
-
経済学の権威が断言「国民民主党の目先の手取りアップ策では、国民の暮らしは一向に上向かない」
プレジデントオンライン / 2024年11月2日 8時15分
-
少子化によって「公的年金」がなくなることはあるの? 持続させるための「財政検証」とは一体何?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月28日 5時40分
ランキング
-
1斎藤知事 欠席の意向 次回の百条委の証人尋問 公務都合で
ABCニュース / 2024年11月19日 17時14分
-
2ほぼ全額を引き出したか…強盗や詐欺などの疑いで少年ら2人を再逮捕 江別市大学生暴行死事件
HTB北海道ニュース / 2024年11月19日 16時31分
-
3コロナ新変異株「XEC」が拡大 世界的に、日本でも報告
共同通信 / 2024年11月19日 16時18分
-
4ネット上で「立てよ」石破首相の握手動画拡散 APEC首脳会議「日本の恥」がトレンド入り 習氏とは目も合わせず両手でガッチリ
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月19日 11時58分
-
5「普段から車は無施錠 鍵はダッシュボードに」車横転で生徒死亡 埼玉栄高校が会見
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月19日 12時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください