塩水で分解するプラ素材開発=強度などは従来並み―理研・東大
時事通信 / 2024年11月22日 4時15分
従来のプラスチックに匹敵する硬さや強度がありながら、塩水に漬けると数時間で分解される素材を開発したと、理化学研究所と東京大などの国際共同研究チームが22日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。マイクロプラスチックなどの環境汚染抑制への貢献が期待される。
プラスチックは、小さな分子(モノマー)が多数つながった巨大分子(ポリマー)で構成される。結合が強固で安定している半面、分解されにくく、廃棄されると環境内に蓄積する。微生物で分解可能なプラスチックも開発されているが、強度や分解にかかる時間などで課題があった。
理研の相田卓三グループディレクター(東京大卓越教授)らは、微生物で分解可能な天然物由来のモノマー2種類を水中で混合。モノマー同士が結び付いた構造体を取り出して乾燥させると、無色透明で高密度のプラスチックが得られた。
さらに、片方のモノマーの構造を変えることで、耐熱性や硬度、引っ張る力に対する強さなど、異なる特徴を持たせることに成功。いずれも従来のプラスチックと遜色なく、塩水に漬けると数時間程度で元のモノマーに分解された。
モノマーは2種類とも安価だといい、相田さんは「強度は十分あるので、さまざまな応用が可能だと思う」と話した。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1斎藤氏再選で「兵庫県民を批判」する人の"盲点" 「疑惑」に乗っかった稲村氏の戦略もまずかった
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時40分
-
2百合子さま葬儀に3億2500万円=国費から支出
時事通信 / 2024年11月22日 10時22分
-
3「うるさいから帰れ」と言われ逆上 元交際相手が寝ている布団に包丁突き刺す 55歳無職の女を逮捕 札幌市
北海道放送 / 2024年11月22日 8時42分
-
4暗躍する悪質ホストの歌舞伎町スカウト「さらすぞ」 闇バイト募集と同じ手口 深層 歌舞伎町
産経ニュース / 2024年11月21日 21時6分
-
5トヨタ車体いなべ工場に向かうマイクロバスが川に転落 11人けが 運転の58歳男性が腰骨折の重傷 「3メートルほど下に…」三重・桑名市
CBCテレビ / 2024年11月22日 12時29分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください