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被疑者ノート持ち去り「違法」=道に25万円賠償命令―札幌地裁

時事通信 / 2024年12月3日 17時59分

 監禁容疑で北海道警に逮捕され不起訴となった20代女性が勾留時、弁護士との接見内容が書かれた「被疑者ノート」を持ち去られたり自白を強要されたりするなどの違法な取り調べを受けたとして、女性と弁護士が道に計160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、札幌地裁であった。布施雄士裁判長は「ノート持ち去りは接見交通権などを侵害し違法」として道に計25万円の支払いを命じた。

 自白強要については、取り調べに違法性は認められないとして退けた。

 判決によると、女性は2021年、長男を自宅のクローゼットに監禁した容疑で逮捕され、20日間の勾留後、嫌疑不十分で不起訴となった。長男は逮捕翌日に低酸素脳症で死亡した。

 捜査員が被疑者ノートを15分以上持ち去った行為の違法性が争点となり、道側は「ノートが破損していたので修繕する必要があった」と主張した。布施裁判長は「修繕する必要性は高かったとは言えない」として、女性と弁護士の接見交通権を侵害したと認定。持ち去りにより、女性は警察官がノートを閲覧すると危惧し、その後の取り調べで萎縮する可能性があったとして、黙秘権の侵害も認めた。

 訴訟では女性らの請求を受け、地裁が札幌地検に対し、取り調べ映像と音声の提出を命じた。民事訴訟で取り調べ映像の提出命令が出るのは異例。

 北海道警の話 判決内容を精査し、対応を検討する。 

[時事通信社]

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