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韓国大統領、進退「党に一任」=「非常戒厳」、談話で謝罪―午後に弾劾案採決

時事通信 / 2024年12月7日 13時7分

 【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領は7日午前10時(日本時間同)、テレビを通じて国民向けの談話を発表し、3日に宣言した「非常戒厳」について「国民に不安を与え申し訳ない」と謝罪した。「法的、政治的責任を回避しない」と述べたが、自身の進退については「与党に一任する」と述べるにとどめ、直接的な言及はなかった。

 国会は7日午後5時(日本時間同)から本会議を開き、尹氏の弾劾訴追案などを採決する。弾劾案は、提出した革新系最大野党「共に民主党」など野党6党や無所属の計192人に加え、与党「国民の力」から8人が造反すれば可決され、尹氏は職務停止に追い込まれる。共に民主党の李在明代表は7日、「大統領の退陣、弾劾のために最善を尽くす」と強調した。

 与党の韓東勲代表は7日、記者団に「大統領の正常な職務遂行は不可能で、早期退陣は不可避だ」と指摘。「今後、国と国民にとって最善の方法を議論し悩んでいく」と説明した。自身の尹氏への進言が一定程度反映されたとの認識も示した。

 韓国メディアによると、尹氏の談話発表後、弾劾訴追案に賛成する意向を示していた与党の趙慶泰議員が反対に転じた。韓代表に近い議員とされ、談話を踏まえて方針転換した形だ。韓代表は、韓悳洙首相と会談。今後の国政運営について協議したもようだ。

 与党が5日に反対方針を決めた際、韓代表は「可決に至らないよう努力する」と述べていたが、6日に賛成に転じた。非常戒厳の宣言と同時に尹氏が主な政治家を「逮捕、収監しようとしていた」との情報を把握したためだと説明していた。 

[時事通信社]

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