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「裏金」解明に至らず=衆院政倫審、15人の弁明終了

時事通信 / 2024年12月19日 19時30分

 自民党の派閥裏金事件を受け、衆院政治倫理審査会で行われた旧安倍、旧二階両派の議員15人の弁明が19日、3日間の全日程を終えた。政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバック(還流)を巡り、政治資金収支報告書に記載しなくなった時期の証言が食い違うなど、実態解明には至らなかった。

 旧安倍派の福田達夫幹事長代行は19日の弁明で、昨年末に収支報告書の不記載が報じられるまで、還流の仕組みを知らなかったと主張。発覚後、事務所スタッフに確認して「派閥事務局から記載しないようにとの指示があった」ことを把握したという。

 同派では、派閥会長だった安倍晋三元首相が2022年4月に還流の中止を決めたが、その死去後に再開した。この経緯について、福田氏は「全く知らない」と述べた。

 一方、同派の簗和生元文部科学副大臣は還流を「認識していた」と明言。不記載については「派閥の処理方法に従った」と語った。同派の宮下一郎元農林水産相、旧二階派の宮内秀樹元農水副大臣も弁明に臨んだ。

 自民は、参院側も含む一連の政倫審で、裏金事件の幕引きを図りたい考え。これに対し、野党は関係者の参考人招致を求めるなど、年明け以降も追及を続ける方針を示している。 

[時事通信社]

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