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国民・玉木氏、露出衰えず=役職停止も積極発信

時事通信 / 2024年12月21日 14時1分

 不倫問題で役職停止3カ月となった国民民主党の玉木雄一郎代表が、精力的に活動を続けている。衆院選で党を躍進に導いた玉木氏には、高い知名度を生かして党のアピールに一定の貢献をする狙いがありそうだが、謹慎中の露出に党内外からは懸念の声も出ている。

 玉木氏は、4日に役職停止処分を受けた後も自身のSNSやユーチューブ番組などで「年収103万円の壁」見直しなどについて、党の立場を積極的に発信。6日に同党の浜口誠政調会長らが薬価制度改革を石破茂首相に申し入れた際にも、「一議員」として同席した。21日には民放番組に出演し、所得税の課税最低ラインを123万円に引き上げる与党案について「手取りを増やす効果が極めて少なく不十分だ」と熱弁を振るった。

 玉木氏の露出の多さは、「玉木党」とも呼ばれる国民民主の現状の裏返しでもある。2025年度税制改正に向けた与党との協議では、水面下で党幹部に対応を指示。党関係者は「玉木氏は政策説明力が高い」として、発信を続けることの意義を強調する。

 ただ、役職停止中の積極発信には批判もくすぶる。国民民主を支持する連合の芳野友子会長は19日の記者会見で妥当性を問われ、「コメントは控えたい」と言葉少なに語った。別の連合幹部は「反省の色が見えない。感覚がずれている」と手厳しい。

 党代表の役職停止は来年3月3日まで。そんな中で玉木氏は、来年1月にスイスで開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)出席を調整している。立憲民主党の幹部は「役職停止となり自由の身になった」と皮肉交じりに語った。 

[時事通信社]

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