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繰り返される米兵犯罪=変わらぬ現状、抗議の県民大会―沖縄

時事通信 / 2024年12月22日 14時14分

 「少女の尊厳を守れなかったことを心の底からおわびしたい」。大田昌秀沖縄県知事=当時=が1995年、米兵の少女への性的暴行事件に抗議するために集まった県民の前で謝罪してから29年。沖縄では米兵による事件や事故が続き、抗議の「県民大会」が繰り返されてきた。

 95年、沖縄本島北部で米兵の男3人が女子小学生を拉致し、性的暴行を加える事件が起きた。米軍は、米兵の身柄拘束について規定した日米地位協定を理由に、県警の引き渡し要求を拒否。県民の怒りが爆発し、大会会場となった宜野湾市の公園には約8万5000人(主催者発表)が詰め掛けた。

 2016年、同県うるま市で当時20歳だった会社員の女性が米軍属の男に暴行、殺害された事件に抗議する県民大会には、6万5000人(同)が参加。翁長雄志知事=当時=は「痛恨の極みだ」と述べ、地位協定の抜本的見直しを訴えた。

 事件ばかりではない。県民大会は、普天間飛行場の名護市辺野古移設や米軍輸送機オスプレイの配備などを巡っても開かれてきた。

 95年の大会で壇上に立ったという当時県議で、市民団体「オール沖縄会議」共同代表の糸数慶子さん(77)は「県民の思いを政府に知らせ、怒りを共有し、心は一つと確認し合う場」と大会の意義を語る。だが、今年発覚した事件でも少女が被害に遭い、「状況は変わっていない。いつまで抗議を繰り返せばいいのか」と憤った。 

[時事通信社]

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