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ペルー大統領、不支持95%に=美容整形で雲隠れ?相次ぐ疑惑

時事通信 / 2024年12月23日 5時23分

 【サンパウロ時事】南米ペルーのボルアルテ大統領に対する不支持率が今月に入り95%となり、2年前の政権発足以降の最高に達した。スイス製の高級腕時計ロレックスを不正に取得した疑いに続き、鼻の美容整形手術を受けるため公の場から姿を消し、権力の空白期間をつくったと報じられるなど、疑惑が相次ぎ浮上。根強い政治不信に拍車を掛けた。

 「ハリウッドスターになるためではない」。ボルアルテ氏は18日、仕事の目的は人気取りではなく国民生活の向上だと主張し、職務継続に強い意欲を示した。調査会社ダトゥムによると、不支持率は2023年2月の76%から上昇。支持率はわずか3%にとどまる。メディアでは「世界で最も不人気のリーダー」との呼び名が定着した。

 ボルアルテ氏を巡っては23年6~7月の約10日間、整形手術を受けて執務ができない状態だったにもかかわらず、国会に連絡したり、代行者を置いたりしなかったと報じられた。国会では大統領退任を求める声が浮上。今月5日には検察当局が職務放棄の疑いで同氏の捜査を開始したと発表した。

 ボルアルテ氏は12日のテレビ演説で、この問題が「政局に利用されている」とアピール。手術は呼吸障害を治療するためだったとし、この間の職務遂行にも問題はなかったと主張した。同氏は3月、複数のロレックスを資産申告しなかったとして、不正蓄財の疑いで捜索を受けていた。

 ボルアルテ氏は11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を主宰した。同氏は滞りなく議長を務めたが、自身の支持率向上にはつながっていない。 

[時事通信社]

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