ヨットレースで２人死亡＝夜に強風、帆桁直撃―豪

　【シドニー時事】オーストラリアの最大都市シドニーから南部タスマニア島へ向かう長距離ヨットレースで、２６日深夜から２７日未明にかけて参加者の男性２人が相次いで死亡する事故があった。

　主催団体によると、死亡したのは６５歳と５５歳のベテランで、別々のヨットに乗っていた。夜間の航海中、１人は強風で「ブーム」と呼ばれる帆桁が直撃し、もう１人は帆を制御するロープにはじき倒されて頭を強く打ったという。毎年末に開催されているこのレースでの死亡事故は１９９８年以来。

　レースは、シドニーから豪東部沖を南下し、タスマニア島ホバートまでの約１１６０キロを航海して着順を競う。ヨットの最高時速は約５５キロに上る。今年は１０４艇が参加したが、強風と荒波で条件が厳しく、事故が起きた２艇を含め２０艇以上が途中で棄権した。　

［時事通信社］