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カーター元米大統領死去、100歳=平和貢献でノーベル賞―ピーナツ農園主から政界に

時事通信 / 2024年12月30日 8時27分

 【ワシントン時事】ピーナツ農園主から政界に転身して大統領の座に上り詰め、退任後の平和・人権擁護活動でノーベル平和賞を受賞したジミー・カーター元米大統領が29日、南部ジョージア州の自宅で死去した。100歳で、歴代最高齢の大統領経験者だった。非営利団体「カーター・センター」が明らかにした。

 1924年10月1日、ジョージア州で生まれた。海軍士官学校などを経て海軍に入り、大尉にまで昇進したが、53年に父親が他界したのを受け、家業のピーナツ農園経営を引き継いだ。

 62年のジョージア州上院選に当選して地方政界入りし、71年同州知事に就任。76年11月の大統領選に民主党から立候補し、共和党現職のフォード大統領を破って77年1月に第39代大統領に就任した。

 大統領在任中は「人権外交」を掲げ、イスラエルとエジプトの歴史的和解をもたらしたキャンプデービッド合意(78年)をはじめ、米中国交正常化(79年)、ソ連との第2次戦略兵器制限条約(SALT2)署名(同年)を実現させた。

 しかし、イランの米大使館人質事件やソ連軍のアフガニスタン侵攻への対応で批判を浴びたほか、米経済を襲った第2次石油危機やインフレに有効な手だてを打てず、支持率が低下。80年の大統領選で共和党のレーガン候補に大敗を喫し、1期限りで退任を余儀なくされた。

 退任後の82年にカーター・センター(ジョージア州アトランタ)を設立し、世界各地の紛争解決や人権、民主主義の促進に取り組んだ。北朝鮮の核開発を巡り朝鮮半島の緊張が高まった94年6月には、訪朝して故金日成主席と会談、紛争回避につなげた。こうした活動を理由に2002年にノーベル平和賞を受賞した。 

[時事通信社]

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