石破首相宛て新年メッセージなし＝プーチン氏、正恩氏やアゼル大統領に送付

　ロシア大統領府は３０日、プーチン大統領が各国首脳に対し、クリスマスや新年を祝うメッセージを送ったと発表した。ウクライナ侵攻前と比べて送付先が激減している状況は不変。石破茂首相をはじめ、対ロ制裁を科す「非友好国」の先進７カ国（Ｇ７）現職首脳宛てはなかった。１月に就任するトランプ次期米大統領も含まれていない。

　事実上の「軍事同盟」を復活させた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記がリストに加わり、ロシアに亡命したシリアのアサド前大統領が消えるなど、過去１年間の国際情勢が反映された。３１日の朝鮮中央通信によると、プーチン氏も「ロシアの戦勝」を祈る正恩氏のメッセージを受け取った。

　送付先は中南米や旧ソ連諸国、中印など新興国グループ「ＢＲＩＣＳ」が中心。１２月２５日に墜落した旅客機の航空会社があるアゼルバイジャンのアリエフ大統領にも送られた。同国側はロシア軍の防空システム誤射だったと主張している。　

［時事通信社］