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スイス中銀、16年6月以来最大の為替介入 新型コロナ受け

ロイター / 2020年3月24日 12時34分

スイス中央銀行による為替介入が、EU離脱を巡る英国の国民投票が実施された2016年6月以来の高水準に拡大したことが23日公表のデータで明らかになった。写真はベルンで13日撮影。(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)による為替介入が、欧州連合(EU)離脱を巡る英国の国民投票が実施された2016年6月以来の高水準に拡大したことが23日公表のデータで明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にしたスイスフラン高を抑制する中銀の決意の強さを示している。

サイト・デポジット(市中銀行が中銀に預ける要求払い預金、当座預金)は先週、6088億2600万フラン(6174億1000万ドル)と、前週の6029億9200万フランから60億フラン近く増加。増加幅は今年最大を記録し、為替介入を強化するという中銀の方針を裏付けた。

サイト・デポジットは1週間前には44億フラン、3月初めには27億8000万フラン増加していた。2016年6月の英国民投票後の増加幅は63億フランだった。

スイス中銀は23日、コメントを控えたが、先週には「外国為替市場により強力に介入し、状況の安定化に貢献する」としていた。

UBSのエコノミスト、アレサンドロ・ビー氏は「英国民投票後の2016年半ば以来最大の増加幅で、明確な介入の兆候だ」と指摘した。

また、J.サフラ・サラシンのエコノミスト、カーステン・ジュニアス氏は「スイスフランは1ユーロ=1.05フランの節目水準を突破しておらず、介入は機能しているようだ。中銀はこの水準の防衛を継続するだろう」と述べ、「中銀に制限はなく、対応は新型コロナウイルス危機の深刻さや期間に応じたものになる」との見方を示した。

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