サウジ、原油輸出量まだ拡大せず 減産協議決裂後も=関係筋
ロイター / 2020年3月24日 12時51分
石油業界筋によると、石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国サウジアラビアは、OPEC加盟国と非加盟国の減産協議が決裂した後も、原油輸出量を大幅に引き上げていない。写真はアラムコの石油施設で2018年撮影。(2020年 ロイター/Ahmed Jadallah)
[ロンドン 23日 ロイター] - 石油業界筋によると、石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国サウジアラビアは、OPEC加盟国と非加盟国の減産協議が決裂した後も、原油輸出量を大幅に引き上げていない。原油相場の急落にもかかわらず、需要の低迷が続いている可能性がある。
サウジは「OPECプラス」による3月6日の会議で追加減産を巡る協議が不調に終わったのを受け、原油輸出量を5月から日量1000万バレル以上に増やす計画を明らかにしている。
ただ、関係筋によると、3月のこれまでの輸出ペースは、前月と同程度で、5月以降の計画水準を大幅に下回っている。新型コロナウイルス感染拡大を受けた中国などの原油消費国からの需要低下を反映している可能性がある。
関係筋の1人は「3月のサウジのこれまでの輸出量は日量730万バレル程度にとどまっている」と明らかにし、「全供給量は1000万バレルを大幅に下回っている」とした。
リフィニティブ・アイコンの石油タンカーのデータでは3月のこれまでの輸出は700万バレル弱にとどまった。
タンカー調査会社Kplerのデータによると、2月の同国の輸出量は日量平均726万バレルだった。また、3月23日時点の輸出量の10日移動平均は680万バレルだった。
原油需要の急減や主要産油国間の価格戦争開始を受け、北海ブレント原油先物は1バレル=25ドルを割り込み、2003年以来の安値を付けている。
サウジは4月積みの原油の公式販売価格(OSP)を大きく引き下げた。また、原油輸出量引き上げに備え、来月に国内の精製施設の稼働率を低下させる計画だ。
この記事に関連するニュース
-
サウジ成長率見通し、24年・25年下方修正、原油減産で=IMF
ロイター / 2024年7月17日 10時45分
-
来年の石油市場は需要が供給を上回る、米EIAが見通し修正
ロイター / 2024年7月10日 8時38分
-
OPEC加盟国の2023年の原油輸出量は前年比2.9%減の日量1,971万バレル(中東、サウジアラビア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、イラン、アフリカ、世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月8日 0時20分
-
再送-OPEC産油量、6月は前月比日量7万バレル増=ロイター調査
ロイター / 2024年7月3日 2時36分
-
原油先物は小幅高、夏の需要見通しで
ロイター / 2024年7月1日 10時39分
ランキング
-
1マクドナルドが「ストローなしで飲めるフタ」試行 紙ストローの行方は...?広報「未定でございます」
J-CASTニュース / 2024年7月17日 12時55分
-
2セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 8時10分
-
3「レイバン」メーカー、人気ブランド「シュプリーム」を15億ドルで買収
ロイター / 2024年7月18日 8時34分
-
4永谷園、MBO成立=今秋にも上場廃止
時事通信 / 2024年7月17日 20時36分
-
5東証、一時1000円近く下落 円高進行で輸出関連に売り
共同通信 / 2024年7月18日 11時58分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください