GPIF、来月から外債運用を25%に引き上げへ=関係筋
ロイター / 2020年3月24日 19時8分
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は外国債券での運用比率を25%とする方針を固めた。20年4月からの次期5カ年中期計画に盛り込み、年金財政上必要とされる実質1.7%の運用利回りを安定的に確保する狙いがある。写真は2018年11月、東京で撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 24日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は外国債券での運用比率を25%とする方針を固めた。国内債券の償還資金や利子・配当収入を外債投資に充てる。国が年金特別会計で保有する短期資産を含む積立金全体にかかる比率の見直しで、2020年4月から新たな運用指針を適用する。複数の関係筋が明らかにした。
社会保障審議会(厚生労動相の諮問機関)が30日に開催する資金運用部会での議論を踏まえ、正式に決める。20年4月からの次期5カ年中期計画に盛り込み、年金財政上必要とされる実質1.7%の運用利回りを安定的に確保する狙いがある。
現在は国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%を目安に積立金を運用している。新指針では「世界経済の成長の果実を長期的かつ安定的に獲得する」ことを基本とし、より均等な分散投資が可能な体制を整える。
GPIFは世界トップクラスの年金運用機関で18年度末の運用資産額は159兆余円と、自主運用を始めた2001年度以降で累積65兆円をこえる収益を得た。18年度までの実質運用利回りは年平均で2.87%となっている。GPIFは「(運用比率見直しに関しては)コメントできない」としている。
(山口貴也、梅川崇)
この記事に関連するニュース
-
GPIF理事長・宮園雅敬「公的年金という国民の将来基盤を支えるため、資産運用の高度化を進めていく」
財界オンライン / 2024年5月9日 18時0分
-
年金を運用している「GPIF」という組織。どのような組織なの?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月26日 10時30分
-
超長期中心に日本国債積み増し、利回り1.9%台の30年債は魅力=日本生命・24年度運用計画
ロイター / 2024年4月24日 19時0分
-
国内債は超長期中心に数千億円規模で投資、残高は減少=住友生命・24年度運用計画
ロイター / 2024年4月24日 14時49分
-
円建て債券は残高横ばい、オープン外債を積み増し=明治安田・24年度運用計画
ロイター / 2024年4月23日 14時16分
ランキング
-
1100円ショップは仕入れ値95円で悲鳴… エアギター選手権は中止に… 歴史的円安の影響どこまで?【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 12時28分
-
2NVIDIA急伸に「追い風受ける日本企業」はここだ 沸騰する半導体市場の最前線をQ&A形式で解説
東洋経済オンライン / 2024年5月14日 7時20分
-
3歴史的円安でも外食最大手ゼンショーHDは過去最高益 「海外進出」が好調 アメリカで展開の寿司店や中国出店の「すき家」など
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 16時49分
-
4“バズる”地方創生請負人が語る、これからの地方。発展のキーワードは「海外進出」と「女性の雇用創出」地域活性化の弊害は「お金を吸い上げていく東京の大企業」
集英社オンライン / 2024年5月14日 8時0分
-
5シャープがテレビ用大型液晶パネルの生産停止を発表 かつては日本の電機産業をけん引…1499億円の最終赤字
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 16時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください