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中国、コロナなければ成長率目標約6%に設定できた=国家主席

ロイター / 2020年5月25日 7時54分

5月24日、中国の習近平国家主席は、新型コロナウイルス感染症の流行が起きなければ、中国は今年の成長率目標を約6%に設定できていただろうと述べた。北京の建設現場で4月撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[北京 24日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、新型コロナウイルス感染症の流行が起きなければ、中国は今年の成長率目標を約6%に設定できていただろうと述べた。国営メディアが23日報じた。

中国政府は22日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の冒頭で行った政治活動報告で、新型コロナがもたらす不透明感を理由に2020年の国内総生産(GDP)目標に言及しなかった。

国営メディアによると、習主席は22日、議員グループの会合で「流行が起きなければ、一般的な状況下でGDP伸び率目標は約6%に設定されていただろう」と語った。

6%前後の成長率目標は、新型コロナ感染症が流行する前の昨年12月上旬に複数の関係筋がロイターに明らかにしていた水準と一致する。

習主席は「(GDP目標を)厳格に設定すれば、強力な刺激策と成長率の達成が(政策の)焦点になるだろう。それはわれわれの経済・社会発展の目標と合致しない」とも語った。

中国は債務リスクへの懸念からここ数年、大規模な景気刺激策の導入に消極的な姿勢を示している。

政府活動報告では一連の財政刺激策が打ち出されたが、ロイターの算出では、その規模はGDPの約4.1%に相当。一部のエコノミストはより大規模な刺激策を予想していた。

中国の政策担当者の間では、抑制が効いた景気支援を求める人々と金融リスクを伴う可能性のある積極的な措置を求める人々の意見が対立している。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、リサーチノートで「習氏のコメントは、当局者の言動に影響を与えるだろう。市場の期待を裏切らないように成長率目標の設定を呼び掛けてきた中央や地方レベルのハト派は、自らの見解を主張するのが難しくなるかも知れない」と指摘した。

習主席は「(感染拡大による)避けられない結果として世界的なリセッション(景気後退)が起きるだろう。どの程度われわれが影響を受けるかについては依然として強い不透明感がある」と述べた。

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