米ウィスコンシン州で黒人男性に警官発砲、抗議デモ受け州兵動員

ロイター / 2020年8月25日 6時43分

[24日 ロイター] - 米ウィスコンシン州の都市ケノーシャで23日夕、警官が黒人男性に発砲したことを受け抗議活動が発生、外出禁止令が発令された。さらに、同州のエバーズ知事(民主党)は当地に州兵動員したほか、今回の問題に対処する法案を討議する議会の臨時会を招集した。

撃たれたのはジェイコブ・ブレークさん(29)。男性は武器を携帯していなかったとされるが、3人の息子の目の前で警官に背後から複数回撃たれ、病院に搬送された。

男性の父親は24日、NBCテレビに対し、ジェイコブさんは手術を終え、容体は安定していると述べた。

ソーシャルメディアに投稿されている動画には、ブレークさんがグレーのSUV(多目的スポーツ車)の運転席側に向かって歩いており、その後から警官2人がブレークさんの背中に銃を向けて歩いていく様子が映っている。その後、ブレークさんが車のドアを開けると同時に7発の発砲音が聞こえた。

発砲の理由として、警官が自動車の中に何かがあるのを確認したかどうかは、現時点で分かっていない。発砲したのは警官のうち1人だったのか、2人が発砲したのかも分かっていない。

ソーシャルメディアに投稿された情報によると、現場には多くの人が集まり、警察にレンガや火炎瓶を投げつけた。こうした事態を受け、24日早朝までの外出禁止令が発令された。

エバーズ知事は声明で、ブレークさんは「白日の下」背後から撃たれたとし、「過度の武力行使と州内のアフリカ系住民を巡る緊張激化」に対し立ち上がるよう呼び掛けた。

ケノーシャの警察によると、発砲事件が起きたのは現地時間の午後5時頃。警官は「家庭内の問題」に対応していたという。発砲後、警察は男性をすぐに病院に搬送したが、なぜ発砲したかについては明らかにしていない。

米国では5月25日に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫されて死亡する事件が発生。これを受け、国内外で人種差別に抗議するデモが相次いでおり、今回の事件もデモの拡大につながる公算が大きい。

ケノーシャはシカゴの北方約100キロにある人口10万人の都市。ソーシャルメディアに投稿された情報によると、大勢の人がデモ行進を行っており、警察は翌朝7時まで外出を禁止した。

ウィスコンシン州司法省は24日早く、発砲に関わった警官を休職扱いとしたことを明らかにした。

11月の大統領選選挙の民主党候補のジョー・バイデン前副大統領は24日、事件に関与した警官の責任を追及し、制度的な人種差別主義の解消を呼び掛ける声明を発表した。

*内容を追加しました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング