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WHO、コロナ血漿療法の緊急使用に慎重 データ「不十分」

ロイター / 2020年8月24日 23時32分

世界保健機関(WHO)は24日、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿(けっしょう)を使った治療法の効力を裏付ける確証は依然不十分として、同療法の緊急使用に慎重な見方を示した。ワシントン州シアトルで4月撮影(2020年 ロイター/Lindsey Wasson)

[24日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は24日、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿(けっしょう)を使った治療法の効力を裏付ける確証は依然不十分として、同療法の緊急使用に慎重な見方を示した。

米食品医薬品局(FDA)は前日、コロナ感染症治療での血漿治療法の緊急使用を許可。トランプ大統領も称賛した。

WHOの主席科学者は、血漿治療が有効であることを示す臨床試験データは限られており、決定的でないと指摘。「現時点で示されている証拠の質は依然低い」とし、「血漿治療は実験的治療で、引き続きしっかりと計画された無作為化の臨床試験で評価される必要がある」と述べた。

WHOのシニアアドバイザーも、血漿治療は軽度の発熱から重度の肺損傷や循環過負荷まで「多くの副作用を伴う」と警鐘を鳴らし、「臨床試験の結果が極めて重要だ」と強調した。

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